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千葉県LPガス協会 青年委員会 青森県1泊2日研修旅行レポート
株式会社やます 鈴木徹平

 2025年9月28日29日の2日間、千葉県LPガス協会の青年委員会委員及びOB等の8名による青森県への1泊2日の研修旅行を実施しました。今回は、協会内の親睦を深めるとともに、地域のLPガス事情や保安対策への理解を広げることを目的としたものです。座学や施設見学といった形式的な研修は行いませんでしたが、現地の環境に触れることで得られた気づきは非常に有意義なものでした。


 青森県は豪雪地帯であり、冬季には数メートルの積雪が日常的に発生します。市内を散策する中で、ガスメーターや調整器が高所に設置されている様子や、配管に施された断熱・保護対策など、雪害を前提とした保安の工夫を随所に見ることができました。こうした設備は、雪による埋没や破損を防ぐためのものであり、寒冷地ならではの知恵が詰まっていました。
 近年では、雨ですら災害になりかねない時代となりつつあります。台風や線状降水帯による被害が頻発する中で、「想定外」という言葉が通用しにくくなっているのが現実です。そうした中で、東北などの寒冷地では昔から自然の厳しさに向き合い、災害を前提とした備えが当たり前のように行われてきました。こうした地域の「天災への対応意識の高さ」に触れることができたのは、大きな学びでした。また、青森の食文化や自然にも触れることができ、参加者同士の交流も深まり、郷土料理や地元の歴史に触れることで、地域理解がより深まったと感じています。


 今回の研修旅行は、形式的な研修こそ少なかったものの、現地の環境に身を置くことで得られる「体感的な学び」が多くありました。今後、千葉県においても異常気象や災害への備えがますます重要になる中で、今回の視察で得た知見を活かし、より柔軟で実効性のある保安体制の構築に役立てていきたいと考えています。