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活動便り

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令和5年度 青年委員会第1回勉強会を開催!!

 当協会青年委員会では令和5年8月23日(水)に第1回勉強会を千葉市文化センター(千葉県千葉市中央区中央2-5-1)にて開催しました。講師は鳥飼三津男税理士事務所の鳥飼三津男氏であり、「決算書の見方と自社株の簡単な評価の仕方」が演題でした。
 今回の勉強会で注目すべき話が2点ありました。

 1つ目、減価償却についてです。このお話しの中でも特に興味深かったのは、借入金で1億円の機械を購入して5年間で返済をする場合、「赤字にならなければ、1円の利益を上げずに、返済可能」という部分でした。
5年間で1億円を返金するためには1年ごとに2,000万円が必要となります。この金額を現金での支出が伴わない減価償却として計上することで、利益計算上は2,000万円がマイナスとなりますが、収支差額計算上はマイナスされず、減価償却とした2,000万円は返済に廻すことができます。これを5年間繰り返すことで、「5年間1円の黒字を出すことなく、1億円の返済は可能」ということでした。

 2つ目は借入金についてです。この話の中で出てきた「借入するというのは、将来のお金をタイムマシーンに載せて現在に運んでくることであり、そのタイムマシーンの使用料が支払利息になる」という説明は大変分かりやすく、目から鱗でした。つまり借入金を返済不能に陥ってしまう人というのは、上記例えにあるタイムマシーンに載せるお金を貯金できない人ということです。
 今回の内容は企業経営をするにあたっては当たり前の知識かも知れません。しかしそれを真に理解している経営者は多くはありません。その知識を専門家からわかりやすく解説いただいたこの勉強会は貴重で得難い機会でありました。これから自社を率いていく青年委員だからこそ、今後の糧となる良いお話しでした。